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どこからストローク

最近、ブラッドEXさんがブログを高頻度で更新してますね。なかなかおもしろい記事がいくつもあります。

そのうちとくに面白かった記事が「キュースピードを下げる」という記事。

 

当たり前といえば当たり前? 当たり前じゃないといえば当たり前じゃない??

これまで何度も試していた件ですが、これを機に少しやってみました。ちなみにビリヤードって不思議なものなのか当たり前なのか分かりませんが、以前やって試したことを改めてやってみると違う結果になったり、新しいことに気づくということはしばしばありますよね?

このキュースピードを下げるというのはこんなストロークの時に

以前は、最初の時に少しブレーキをかけるようなイメージを持ちながら撞いてました。最初にちょっと我慢する感じ。

 

でも、ふと思って、イメージを、最初はおまけて途中から撞くというイメージに変えてみました。最初の方は撞いてるけど、腕を動かしてませんよ。スタート地点に歩いてる気持ち?

これはありかも。ショットスピードに応じて、ストロークの距離を変えるということですね。実際にはストローク自体は大きいけど、撞きはじめのタイミングをかえるイメージ。

 

キューの動きを見るといい感じになりました。以前書いてた「レイトハンド」にも近いように見えます。

 

のちほど、ストロークをカメラで撮って見ていると、このイメージの方がテイクバックを小さくして撞くよりキューが水平になっているようです。

キューの動きのいい感じってのはやっぱりキューの水平さで判断している部分が大きいのかなー。

ただし、実際にはこういうイメージで撞くということはその分ストロークに意識が向かってしまっている(よってシュートの精度が落ちる)ので、最初からテイクバックを小さくする(おそらくわたしの場合はキューが少し水平でなくなる)のとどっちがいいのかなー。

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グリップの硬さとブレイク

先日書いたグリップの硬さの記事からと、わたしのグリップに関しての意見を書くとこんな感じ。

1.グリップの硬さ(握りの強さ)を変えても手球の動きは変わらない、もしくは変わっても3%か5%が違いの最大値と思われる。
2.もし3%か5%の力加減の変化なら、ブレイクの時に時速1km/h変わる程度。違ったとして31km/hのブレイクが30km/hになる。
3.ブレイクの時にキューの硬さによって、肘へのダメージが違う(肘が痛くなるブレイクキューがある)のが、もしグリップを握らないなら影響がでないはずでは?
4.普段のストロークではグリップを握らないようにするといったことはどうせできないし、そこまでのメリットもない。
5.グリップを弱くするよりもしっかりグリップした方が、私の場合はイメージ通りのストロークがしやすい。
6.グリップが強いか弱いかによって、キューの速度に比べての手球のスピードはそれほど変わらないかもしれないが、グリップの硬さによってキューの速度は変わるだろう。

というわけで、実はグリップを握らない実験というのは、普段のショットでのことも考慮に入れつつも、むしろブレイクの時に肘が痛くならないようにするためにはというのが大きな目的の一つでした。

ただ、実際にブレイクのインパクトの時にグッと握ると手応えを感じるのですが、あの力はどこにいってるんでしょうか?うーん、謎^^;;

まぁ、実際にグリップを握らなくともほとんどBreakSpeedでの計測値は違わないので(以前測った時の記憶)、これからはブレイク時はグリップゆるゆるでいこう、と思いました。

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グリップの硬さはどのような意味があるのか?

先日、手に力が入りませんでした。握力が全然ない感じ。そんな時に球を撞くときにはグリップがゆるゆるです。スライドストロークとかではないのですが、キューを手に載せてるだけな感じ。

しっかりグリップをしないとパワーがなくなるという考えがあります。しっかりとキューをグリップして、その反動を抑え込まないと手球に力が伝わらないという考え方。

果たしてそうでしょうか?そうかもしれませんし、そうでないかもしれませんよね。

わたしは、どちらかといえばキューをしっかり握らないと若干パワーが落ちると思ってました。

 

でも、握力がなくて、ゆるゆるグリップをしてもブレイクのパワーとかほとんど変わらないんですよねー、なんでだろ?

 

この件、以前から気になっていたので少しだけ調べてみました。

まず、ボールをこんな感じで並べて、ゆるいグリップと硬いグリップでそれぞれ4回中心撞きをして、それを横から480fps(秒480コマ)で撮影しました。

ちなみにゆるいグリップは、右手(利き手)を輪にしてその上にキューを乗せるだけです。硬いグリップはわたしが普段しているような、親指と人差し指とキューの間にほとんど隙間がない感じにして、さらに手のひらもキューにふれており、中指や薬指も接しているようなグリップです。

これで、インパクト前後のボール1個分の移動に、キューと手球が何フレームかかったかを時間を計測して、速度を測っています。実際の瞬間の速度ではないので、多少の誤差はあるでしょう。

 

ちなみにボールの速度はインパクト前のキューの速度から計算できます。これはタップやシャフトなどの硬さと、手球とキューの重さから計算できますが、実際にはタップの硬さなどのパラメータが分からないので、手球の速度が、キューの速度の1.5倍と比べてどう違うかを見てみました。

 

まず、キューの速度と手球の速度はこの図。縦軸はkm/hです。これを見ると硬いグリップの方がキュー速とボールの速度の比率がキレイになっている印象がありますが、実際には3つめの試行はボールの速度がちょっと遅いです。ただ、これはフレームの間際問題というのがあって、コマ数を1コマずらせば実際にはボールの速度が2割あがって、ほどよくなります。もっと高速なカメラがあれば改善するのですが、今使ってるカシオの安物ではこういった問題が発生します。(試行回数をもっと増やせば問題が消えると思います)

こちらは、キューの速度から予測したボールの速度と、実際のボールの速度の差です。グラフが下に行くほどおもったより遅いということです。

まだ試行回数がそれぞれ4回と少ないですが、これを見る限りではグリップの硬さがボールの速度に与える影響はなさそうだなと思いました。なるほどー。

 

下は実際の検証時の動画。上にデータがあるのであんまり意味ないです^^;

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オープンブリッジの多大なるメリット?

このブログの読者の方は、Colstate.edu(コロラド州立大学)のDr.Daveをわたしが好きということはご存知かもしれません。え?そんなマニアな読者は二人くらいだって?

そんな方にでも、オススメなのが以下のリンク先。

Dr.Daveは毎月1つコラム的な記事をまとめています。残念ながら英語なんですけど^^;;

 

これの先月号が素晴らしかったです。「オープンvsクローズドブリッジ

めちゃくちゃ雑に紹介すると、オープンブリッジをもっと見直そう。だって、オープンブリッジでのデメリットはあんまりないよ、といったところでしょうか。

オープンブリッジの方が見やすいというメリットはありますよね。

一方で、オープンブリッジはキューがブレやすい、球に負けるというデメリットがあると一般的に言われています。ちなみにぼくもそう思ってます^^;;

しかし、Dr.Daveは、このブレは、実際にはインパクトの後だから影響がないという主張をしています。実際には上でリンクを貼った記事中の3つの写真を見てくださいね。a,b,cがそれぞれインパクト前、インパクト中、インパクト後のキューの挙動です。

 

ちなみにこれが9100fpsで撮影したオープンブリッジでの挙動。

こちらが同じ9100fpsでのクローズドブリッジでの挙動。

たしかにオープンブリッジの方がキューが振動していますが、それはインパクトの後に
見えます。

これを見ると、キューが球に負けているという感覚がオープンブリッジではあるのですが、それはインパクト後ということになるかもしれません。

 

といっても、実際にはこの振動とは別で、一瞬で何かが発生しているという可能性もあるんですよねー。ただ、試してみる価値はありそうですね。

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利き目問題

最近、古いスヌーカーの本を買ってみました。25年くらい前のもの^^;;

ちなみに同じかもうちょっと後の本も一冊手元にあります:->

 

スヌーカーでは、「キューは顔の中心に」と教えているようです。ビリヤード(ポケット)では、キューは顔の中心か、利き目(その定義はともかくとして)の真下にと教えることが多いような気がします。せいぜい、利き目の真下でなくとも、そのあたり、って感じでしょうか。

 

この時代の本でどう書かれていたか、と実際のプロの写真が気になってみてみましたが。

本文中の記載では、「キューは顔の中心に、と昔は言われていたけど、最近のトレンドは顔の中心もしくは利き目の真下に」とありました。そして、プロの写真(顔の中心の選手と、右利きで右目利き、左目利きの選手)が載ってました。

 

あー、別にスヌーカーといっても必ずしも顔の中心とずっと行ってたわけじゃないんですね。もっと新しい本も買おうかな。

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引きのキューレベル考

 

 

昨日のベネルクスオープンでは、Joshua Filler(ジョシュア・フィラー)が、Nick van den Berg(ニック・バンデンバーグ)を破って優勝だそうですね。
日本の若手も頑張ってるなー、と思いますが(名人挑戦者の林君とか、神箸渓心君とか)、世界のスピードは早いですねー。

 

さて、先日C級真ん中くらいの人と、引き球の時のレストの高さとかについて話してました。レストの高さはそのままで、ちょっとだけ手球とレストの距離を近づけぎみってのがいいんじゃない?、とアドバイスをしてみました。

微妙に限界事例ですし、いろいろと数字の設定に問題がありますが、こんな感じでしょうか?ちなみに、限界撞点が本当の限界撞点よりもちょっと上になっております。実際にはキューが立っているので、下の限界撞点はもう少し上になるはずですが、今回は無視します。

レストと手球の距離は15cmと想定、レストの高さも38mmと想定してみてます。人によってもちろん違うでしょう。

この時のキューレベルは下の限界撞点だと、キューレベルは約13.1度(atan(35/150))、真ん中の撞点を撞くとすると、約6.5度(atan(17/150))。

 

ちなみにレストを無視して手球がレールから2Pの位置にあるとして、下の限界撞点と、上の限界撞点を撞いた時にどのくらいキューが水平になるかを計算すると、

下の限界は4.8度(atan(55/657))、上の限界は1.7度(atan(20/657))となります。実際には限界すぎでしょうけど。

 

CBNTの西尾プロのフォーム解析でよく押しがめちゃくちゃ水平なプロの時に約3度と言ってるので感覚似てますね。ちなみに水平さが2度とかだと、レールにぶつけるというミスが発生すると思います。

 

 

さて、今回の話題は、このレストの高さをかえない引き球の時に、ラシャにするのは手球からどのくらい先のところか?って話です。ラガマタさんのツイッターのネタ読んでから考えてたんですけど..^^;;

これ、35mmの高さで150mmの長さという比率で、11mmの高さから計算すればいいですよね。

35:150 = 11: x  x= 47.1

 

おっと、意外と近い。これ、ボールの向こうの端くらいですよね。実際にはもう少し撞点が高く、キューレベルもここまでついていませんが、手球の中心よりも、ボール一個先にラシャを向けるくらいな感じでしょうか?

実際に自分がやってると、こうなってしまうことはありましたし、たくさんひこうとするとこうなります。ただ、実際にはこの計算は全て限界撞点でやってるので、もう少し甘い撞点が実戦的でしょうか。あと、手球の撞点もキューの角度が高くなると変わっているというのもここでは考慮してません。

 

手球の中心よりもボール一個先くらいのところにキューをこすりつけるような撞き方ってのは、フォロースルー短いなー、と感じていましたが(←フォロースルーの短さは改善する気はないんだけど)、別にそんなもんだってのがわかりました^^;;

 

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肘の場所

フォームを前から見た時の肘とキューの関係は大きく言えば3つあると思います。

こんな感じでしょうか。

シンプルですね^^;; 左の図は肘が外に出てる感じ、真ん中は肘がまっすぐ、右の図は肘が内側に入ってる感じ、でしょうか?

あくまでもこれは真正面から見た時のイメージです。

 

この3つのフォームがあったら、真ん中のフォームがいいフォームだと思いますよね?たぶん、まっすぐにキューが出そうな気がします。

そしてわたしもこの真ん中のフォームを目指しています。

 

 

ところで、先日、友人が肘の位置で悩んでいたので、見ていたのですが。友人のフォームはこの真ん中のようにキレイに肘がまっすぐキューの上にあるようなフォームでした。でも、全然おかしなかんじ。

その友人はいつもは肘が内側に入っている右図のようなフォームなんですよねー。

よく観察してると、肘が内側に入っている方がよりキューがまっすぐ振れていて、肘が真上にあるとまっすぐキューが出ていないんです。

って、よくみるとその友人は手首がかなり外巻き(ルアットや柳信美みたいな?)なんですが、そのせいでしょうか?逆に肘が少し内側に入ると、ちょうどいい感じでキューがまっすぐに出ます。

そんなこともあるんですねー。

まぁ、複数の癖が組み合わさって中和するってのはたしかによくあるパターンです。その友人もA級なんでそんな感じで結局上手くいくように癖が組み合わされているんですね^^;;;

 

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変な癖

自覚的ではない変な癖ってのはいろいろあると思います。ありませんか?

わたしの癖の一つとして、キューと肘(の中心のつもり)と肩のラインを確認する際に、キューを短く持つというのがあります。

というか、こんな癖があることにようやく気づきました。これまでずーっとここでキューを短く持ってしまうために、これをアドレスに応用できませんでした。

でも、別に長くキューを持てばいいだけだということにようやく気づきました。ずっとこんな変な癖があったとは…

おかげ構える時にやりやすくなりました:->少しフォームを作りやすくなった分、キューラインから意識が逸れることが少しだけ増えました:->わずかに。

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フィニッシュの形問題

昨日書いてたキューの終点問題ですが、解決の方法は見えました!

ただし、これを習慣化するには結構かかりそうです!!

 

ところで、ビジネス書なんかでは習慣化するには21日間必要なんてデタラメが書いてありますが、スポーツをしている人にはわかると思いますが、そんなわけないです。

答えは、「ものによる」ですね^^;;

こういうデタラメが書いてあるような本はそれ以外のところも推して知るべし、といったところでしょう:->

※お前のブログもだよ、というツッコミは心のなかに留めておいてください_o_

さて、昨日の記事では握り込みが鍵と書いていたのですが、わたしの場合は握り込みの問題ではなかったようです。

ポイントは撞いた後の形の人差し指と親指のロックでした。これを上手く外すように撞くとフィニッシュが安定しました。

逆に引き球では必ずこうやって撞いていたのですが、撞いた後に人差し指と親指をギュッと握る感じで撞くとフィニッシュがスッとは落ち着きません

動画編集を少し試しているので、動画でも説明を。

詳細としては、これまで引き球や芯撞きに近い撞点では、撞いた後に人差し指と親指でロックをするようにしていたので、少しキューがおじぎをするようになっており、同時にキュー先がキュッとブレーキが最後にかかっていましたが、それを変更することでフィニッシュがキレイになりました。

ただ、従来の撞き方ではキューが自動的にお辞儀をするので、その分最初に構えていた所よりも少し下を撞いていたのですが、グリップを変えることによって撞点が少し上めになってしまいました。結果、思ってより引けない ><) あと、最後に少し下へこすり下げるように撞いていたのが、そうならないので、さらに引けなくなるかも、と少しだけ危惧しています。これは必要なときだけ撞き方を変えればいいんですけどね^^;;

 

このフィニッシュの形はキレイそうなので、しばらく練習してみます。いつまでいけるかな^^;;

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右フリが苦手(という人がいた)

今日はアマローテでしたね。愛知のエース、島田選手の優勝!!!トップアマの小川選手が準優勝でしたね。我らが(?)教祖さまは第3位と信者としては嬉しい限りでした(残念だけど^^;;)

 

さて、先日、友人と話していると、「すごく違和感があるフォームがあるけど、そのまま撞いてしまうことがある(そして抜く)」という話がありました。

話していると右フリの時に違和感がある配置があって、いつもはいいけど、ときどき変になるとのこと。

ちなみにいいときと、違和感がある時のフォームやってもらうと…見覚えがある!

 

その友人のいつもの入りそうな時と、外しそうな時のフォームそのままでした。

 

そのあと、まっすぐの配置にして、後ろからじっと見つめたまま、アドレスからショットをしてもらうと…

違和感がある時と違和感がない時のフォームが違う!^^;;

フォーム自体は同じなんですが、顔や身体とキューの関係が違ってました^^;; 外しそうなフォームの場合はキューが身体のより真ん中を通っていて、キューは顔の中心に入りそうなフォームの時はキューがより身体の外に近くキューは右目の真下にありました

(ちなみに友人は右手、右目利き)

へー、面白い^^;;

これ、キューは利き目の下にという話ではなくて、このバラツキが問題ということです。

 

ちなみにアドレスを見ていると、立った状態でアドレスしようとする時(立った状態で厚み見ている時)に、キューのラインと顔がだいぶズレていました。右手利きなので、立っている状態では、身体の右側にキューがあります。このキューは、イメージライン(最終的なキューライン)とは一致しているんですが、その時に顔はだいぶ左側にありました。ここから、キューをイメージラインに載せたまま身体を下げていくのですが、この時に顔が右側にスライドしながら、身体を下げているんですよね。

つまり立った状態で厚みをみている時と、実際の構えてイメージラインの上に顔を置いた時では、顔と厚みの関係がだいぶズレてる(15cm以上ズレてる)んです…

なるほど、こういうルーチンをしていると右フリと左フリでいろいろ問題がでるんですね。これまですごく基本的な球で右フリが苦手とか左フリが苦手とかいう話を聞いたことがあってよくわからなかったんですよねー。「右コジリが出る」なんてのは分かるんですけど、「厚みを見る段階では右も左もないだろ!」と思ってました。

でも、立っている状態の顔の位置とイメージラインが違うんだったら、右フリと左フリで問題が異なるなんてこともあるのかもしれないなー、と思いました:->

 

(ある友人の悩みでしたが、一応A級の人でも問題を抱えているんだったら、BC級の人には参考になるかもしれないと思って書いてみました:->)